第51章:ReactでのCSSの当て方いろいろ
「見た目」を整え始めると、一気にアプリ作りが楽しくなります 💻🎨 この章では 「ReactでCSSを当てる代表的な方法」 を、ざっくり全部見渡してみます。
1️⃣ この章のゴール ✅
この章が終わるころには…
- 「Reactでは、どんな風にCSSを書けるのか?」がざっくりイメージできる 💡
index.cssみたいな 全体スタイル と、コンポーネントごとのスタイルの違いがわかる 🎯classNameやstyle={{ ... }}を見てもビビらなくなる 💪- 「とりあえず自分のプロジェクトなら、このパターンで行こうかな」が決められる 🧭
次の章(52〜55)で、特におすすめの CSS Modules をじっくりやっていきますが、 ここではまず 地図を広げる感じ で、全体像をつかみましょう 🌏
2️⃣ いまのプロジェクトのCSSってどこにある?👀
Vite の react-ts テンプレートでプロジェクトを作ったとき、だいたいこんな構成になっているはずです:
src/main.tsxsrc/App.tsxsrc/App.csssrc/index.css
このうち:
index.css→ アプリ全体に効くスタイル(bodyとか)App.css→App.tsxの中で使うクラス用のスタイル
…という感じになっています 🌸
まずは、この2つを中心に話を進めます。
3️⃣ ReactでCSSを当てる主なパターン 💄
Reactアプリでよく出てくるスタイリング方法を、ざっくり分類するとこんな感じです👇
-
グローバルCSS
- 例:
src/index.css - アプリ全体に効く。「背景色」「フォント」みたいな共通ルール向き 🌐
- 例:
-
コンポーネントごとのCSSファイル(ふつうのCSS)
- 例:
Button.tsxとButton.css Button.tsxの中でimport './Button.css'して使うパターン 🧷
- 例:
-
CSS Modules(コンポーネント専用スタイル)
- 例:
Button.module.css - クラス名がコンポーネントごとに自動で「かぶらない」ようになる。
- この講座では イチオシのやり方。Module 6 のメインテーマ 💎
- 例:
-
インラインスタイル
- JSXの
styleプロパティにオブジェクトで書く style={{ color: 'hotpink', padding: '8px 12px' }}みたいなやつ- 「ちょっとだけJSの値に合わせて変えたい」ときに便利 🔥
- JSXの
-
CSSフレームワーク / CSS-in-JS(名前だけ紹介)
- Tailwind CSS、styled-components、Emotion など
- プロジェクトが大きくなったり、チーム開発になったりすると選択肢に入ってくる 🧪
4️⃣ どの方法を選ぶ?ざっくりマップ 🗺️
図でイメージしてみます(Mermaid 図です)✨
この章では、C・D・E を軽く触りつつ、 次の章で CSS Modules(G)を本格的にやる、という流れで行きます ✨
5️⃣ ハンズオン①:index.css で全体の雰囲気を変える 🌈
まずは「アプリ全体」に効くスタイルから。
- VSCode で
src/index.cssを開く bodyのスタイルを、ちょっとだけかわいく変えてみます 💕
/* src/index.css */
body {
margin: 0;
font-family: system-ui, -apple-system, BlinkMacSystemFont, "Segoe UI", sans-serif;
background-color: #fff7fb; /* ほんのりピンク背景 🎀 */
color: #333;
}
ブラウザを確認して、背景色が変わっていたらOKです ✅ ポイント:
- グローバルCSSは「アプリ全体の雰囲気づくり」に向いている
bodyやhtml、aタグなど「どこでも出てくるタグ」に指定することが多い
6️⃣ ハンズオン②:コンポーネント専用のCSSファイル ✨
次は、特定のコンポーネントだけ にスタイルを当てるパターンです。
6-1. CuteTitle.tsx を作る 💕
src フォルダに CuteTitle.tsx を作ります:
// src/CuteTitle.tsx
type CuteTitleProps = {
text: string;
};
export function CuteTitle({ text }: CuteTitleProps) {
return <h1 className="cute-title">{text}</h1>;
}
JSXでは
classじゃなくてclassNameを使うのを忘れずに!🌟
6-2. CuteTitle.css を作る 🎀
同じ場所に CuteTitle.css を作ります:
/* src/CuteTitle.css */
.cute-title {
font-size: 2rem;
text-align: center;
padding: 16px;
color: #ff5c9a;
text-shadow: 0 2px 4px rgba(255, 92, 154, 0.4);
}
6-3. コンポーネントからCSSを読み込む 📥
CuteTitle.tsx の先頭にCSSを import します:
// src/CuteTitle.tsx
import './CuteTitle.css';
type CuteTitleProps = {
text: string;
};
export function CuteTitle({ text }: CuteTitleProps) {
return <h1 className="cute-title">{text}</h1>;
}
6-4. App.tsx から使ってみる 🚀
src/App.tsx を開いて、CuteTitle を使ってみましょう:
// src/App.tsx
import { useState } from 'react';
import './App.css';
import { CuteTitle } from './CuteTitle';
function App() {
const [count, setCount] = useState(0);
return (
<>
<CuteTitle text="React × CSS デビュー ✨" />
<div className="card">
<button onClick={() => setCount((c) => c + 1)}>
count is {count}
</button>
</div>
</>
);
}
export default App;
ブラウザでタイトルがピンクっぽくなっていれば成功です 🎉
7️⃣ ハンズオン③:インラインスタイルも少しだけ 📝
次は、JSXの中で 直接スタイルを書く パターンです。
- 「ボタンの色を、状態によって変えたい」
- 「一時的に幅を変えたい」
…みたいなときに便利です。
7-1. インラインスタイルの基本形
style は オブジェクト を渡します:
<button
style={{ backgroundColor: 'hotpink', color: 'white', padding: '8px 16px' }}
>
クリックしてね 💕
</button>
background-color→backgroundColor(キャメルケース)font-size→fontSize- 値は 文字列 で書くことが多いです(
'16px'など)
7-2. 状態によってスタイルを変える例 💡
カウントが偶数のときと奇数のときで色を変えてみましょう:
// App.tsx の中の一部だけ差し替えイメージ
function App() {
const [count, setCount] = useState(0);
const isEven = count % 2 === 0;
return (
<>
<CuteTitle text="React × CSS デビュー ✨" />
<button
onClick={() => setCount((c) => c + 1)}
style={{
padding: '10px 20px',
borderRadius: '999px',
border: 'none',
cursor: 'pointer',
backgroundColor: isEven ? '#ff9acb' : '#6c5ce7',
color: 'white',
transition: 'background-color 0.2s ease',
}}
>
count is {count}({isEven ? '偶数 💙' : '奇数 💜'})
</button>
</>
);
}
ポイント:
- JSの変数(ここでは
isEven)をそのまま使ってスタイルを変えられる - 「ちょっとした動き」に向いている
- 逆に、たくさんのスタイルをインラインで書きすぎると読みにくくなるので注意 😵
8️⃣ ちら見せ:CSS Modulesってどんなもの?🧩
このあと詳しくやる CSS Modules を、ここで少しだけイメージだけつかんでおきましょう。
ふつうのCSSファイルの代わりに、
Button.module.css のように .module.css を使います。
/* src/FancyButton.module.css */
.button {
padding: 10px 20px;
border-radius: 999px;
border: none;
cursor: pointer;
background-color: #ff9acb;
color: white;
}
TSX側では、className="button" ではなく、オブジェクトから取り出すイメージになります:
// src/FancyButton.tsx
import styles from './FancyButton.module.css';
type FancyButtonProps = {
label: string;
};
export function FancyButton({ label }: FancyButtonProps) {
return <button className={styles.button}>{label}</button>;
}
styles.buttonの中身(クラス名)はビルド時に自動でbutton__abc123みたいな かぶらない名前 に変換されます ✨- なので、他のコンポーネントに同じ
.buttonって書いても 衝突しない のがメリット!
→ Module 6 のメインテーマはここ! この章では「そういうのがあるんだな〜」くらいでOKです 😊
9️⃣ 結局どれをメインで使えばいいの?🤔
この講座でのおすすめ構成はこんな感じです👇
-
index.css- アプリ全体のベース(背景・フォント・全体レイアウトのざっくりしたルール)
-
CSS Modules
- コンポーネントごとの見た目は基本これで 🎯
-
インラインスタイル
- 「状態によって色を変える」「JavaScriptでサイズを計算したい」など
- 必要なときだけ、ピンポイントで使う ✂️
ふつうのCSSファイル(CuteTitle.css みたいなやつ)は:
- Reactに慣れてきてからは、CSS Modules に少しずつ置き換えていくイメージでOKです 🌱
🔚 ミニまとめ
-
Reactでも、基本は ふつうのCSS(
classNameを付けてCSSを書く) -
使い分けのイメージ:
- 全体 →
index.css - コンポーネント → CSSファイル or CSS Modules
- 状態に応じてちょっと変えたい → インラインスタイル
- 全体 →
-
次の章からは、特におすすめの CSS Modules をじっくりやっていきます ✨
📝 練習課題(やってみよう!)💪
時間があるときに、次のことをやってみてください:
-
背景とフォントを自分好みにする
index.cssのbodyに、自分の好きなフォントファミリー・背景色を設定してみる- 「春っぽい」「夜っぽい」などテーマを決めると楽しい🌸🌙
-
自作の
Headerコンポーネント+CSSファイルを作る-
Header.tsxとHeader.cssを作って、- 左にアプリ名
- 右にシンプルなナビ(
Home | Aboutみたいな文字だけでOK)
-
かわいい色でヘッダーを作ってみる 🎀
-
-
インラインスタイルで「ON/OFFボタン」を作る
useStateを使ってisOnという状態を持たせるisOnがtrueのときだけボタンの背景を緑にする- ボタンのラベルも
ON/OFFに切り替える
ここまでできたら、**Reactでのスタイリングの「全体マップ」**はバッチリです ✅
次の章では、いよいよ本命の index.css と CSS Modules を、
もっと丁寧に触っていきましょう〜 🌟💻